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7月7日 午前11時44分。ライカさんがお母さんになった。

ライカさんは年上だけど、私よりも乙女なところがある。オトナなのに、少女みたいなところがある。自分なりの正しさを持っていて、サバサバしていて潔い反面、繊細でよわくて、だけど大事なものはとことん守る。でもときどき泣き虫。

出会った頃から、ライカさんがはやくこどもを産めばいいなあって思ってた。

ライカさんの妊娠が発覚するまえから、私は無神経だから「はやくこどもをうみなよ」って会うたびに言ってた。
そんなことを言うのは失礼だと思わなかったわけではないけど、こどもを産まないライカさんの人生なんてありえないと思っていた。

ライカさんはなんだかそういう感じのひとだと、ずっと思ってた。

妊娠がわかった頃、ライカさんに「流産するような顔じゃない」と言ったことがあるけど、これは今でもほんとうにそう思う。ライカさんはこどもを産むだろうと思ってた。これは直感というよりも、ほとんど確信に近いかんじだった。

私自身は、こどもを産む決心も産まない決心もしてない。女性が母になることが良いことなのかどうかわからない。というか、いいとかわるいとかいうことではない分野のことだと思っている。

だけどライカさんがお母さんになったことは、そしてダンナがお父さんになったことは、まちがいなくいいことだと思う。