< 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >
ドラゴンのおじいさんのお葬式の日。お焼香させていただくだけのつもりが、図々しく式後の会食にまでお邪魔してしまい、恐縮しまくっていた。

校長先生だったおじいさんの遺影は、まさに「校長先生」という感じの良い写真だった。教え子だった方々ももう充分におじいさんなのだけど「先生の思い出」を語る口調がやっぱり教え子っぽくて、なんだか感動してしまった。献花しながら最後のお別れをするときのおばあさんの言葉もすてきだった。おばあちゃんちの炬燵のようなじんわりした雰囲気のとても良いお葬式で、その空気の中にいたらあまり味わったことのない感情がわいて涙がでた。身内でもないのにお邪魔だったとは思うけど、出席できてよかったなと思った。

最後にドラゴンのおばあさんにご挨拶したとき、おじいさんの遺影を指差しながら「ああなるまでよろしくね」と言ってくれたのだけど、もしも「ああなるまで」ドラゴンと一緒にいるとしたら、やっぱり女が男を見送るのがいいと思った。きちんとそうなるように、女の寿命の方が長くできているのだと思う。でも、長い間ひとりは無理なのであんまり時間差がないといいなとも思った。

時間ギリギリまで式場にいて、これまた大変しつれいなのだけども中座させていただき、夕方の打ち合わせにギリギリでかけこみ、急いでおわらせて急いで家にかえったのでした。