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地震がおこったとき、私は千代田区の出版社にいて、そろそろ打ち合わせが終わろうかという頃だった。

揺れが大きかったので、MacBookAIRを抱えて会議室のテーブルの下に隠れた。机の下でYahoo!にアクセスして、東北が震源地であることを知る。

出版社を出て、とりあえず安全な場所に移動しようと、皇居まで移動。途中で何度も余震がおこり、街灯や木がゆさゆさ揺れていたので恐ろしかった。

11階の自宅はかなり揺れたはずで、心配になってドラゴンさんに何度も電話をしたけれどつながらない。TwitterのDMも送ったし、メールも送ったけど返事がない。半泣き状態になっていたところに、ドラゴンから電話。外にいたとのこと。家はあぶないのでそのまま外にいるように伝える。

同僚と別れて、ひとりで池袋に向かってあるく。九段下、市ヶ谷、神楽坂まで歩いた。長距離をあるくにはヒールのある革靴だと痛い。荷物も重い。それに寒い。あまりの寒さに、コンビニであたたかい紅茶を買った。コンビニのおばちゃんが普通にてきぱきと接客していることにちょっと感動した。

iPhoneとTwitterだけが頼り。友人たちのつぶやきに励まされた。だけど交通機関がひとつもないってすごい絶望感だなと思った。痛い足をひきずって新目白通り沿いを歩いていたら、ちょうど早稲田行きのバスがきたので急いで乗り込む。運転手さんがお金はいらないと言ってくれたけど、suicaでお金をはらった。バスの中で御茶ノ水から歩いてきたというおじさんと会話。御茶ノ水ではビル同士が揺れてぶつかり合ってた。今まで聞いたことのない音だったとのこと。

バスの無線に「都電荒川線がうごきはじめた」という情報が入ったので、早稲田から都電に乗って鬼子母神まで。やっぱり電車ってはやい。電車にのってこれほど感動したことがあったかな。

鬼子母神についたら、ドラゴンさんがちょうど迎えにきてくれたところだった。泣き出したい気持ちだったけど大人なので我慢。

家に帰る前に焼きそば屋さんで焼きそばを食べた。こんなときも普通に仕事をしている飲食店のひとたちはすごい。

11階まで、はじめて階段でのぼった。きつい。

部屋の中はめちゃくちゃになっていた。でも壊れたものはなく、猫も無事だった。