こどもの頃やたらと習い事をさせられたのだけど、ピアノも公文もプールもまあだいたい最悪だった。そのなかで唯一楽しかったのはお習字で、それはおばあちゃん先生がすごく優しく厳しかったからで、筆を使うことの気持ちよさを教わった。先生は幼なじみのチカちゃんのおばあちゃんなのだけど、私もノリちゃんもまったく同じようにかわいがってくれた。
んでも先生が亡くなったとき、お葬式に行くとチカちゃんだけが親戚席にすわって大泣きしていて、私は外からお焼香することしかできなかった。すごく疎外感があって泣くことすらできなかった。ってことを急に思い出してすごく悲しくなった。センチメンタル。
Copyright:© 2002-2010 WAZURAWASE All Rights Reserved.