ずっとみたかった「ぐるりのこと。」をみた。うつ病の妻と法廷画家の夫のはなし。
夫は法廷で、日常的に悲惨な事件たちを目にしている。法廷にたつ人たちはみんな絶望しているか怒っているか狂っているかのどれかで、そんな日常だから夫は妻に対して傍観していられたんじゃないかと思った。ほんとうにつらい人に対しては何かを言って変えようとしてもだめで、ただそばにいて見ていてあげることしかできないので。だけど「ただ見ている」という態度でいることが実はいちばん大変なので、みていてつらかった。
それと、音羽の幼女殺人事件の裁判シーン、ほんの3分くらいだったけど、被告人役の演技がものすごかった。
Copyright:© 2002-2010 WAZURAWASE All Rights Reserved.