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やたらと重い荷物をもってやたらとあるきまわったので疲れた。

経営をしていると、なんだか重要なことをしているような錯覚におちいってしまうこともあるのだけど、客観的にみれば私などはいつでも取り替えのきく人間だ。1000万円もあれば楽にカバーできる。その金額が他の誰かならば200万円で、また他の誰かなら10億円だったとしても、その数字にはなんの意味もない。

このまえテレビでみた映画「クライマーズ・ハイ」は、新聞社の編集局と販売局や営業部との軋轢を描いていた。
営業が頭を下げてやっととってきた広告を大事件だからといって簡単に飛ばしてしまう編集者の横暴さ(コレむかついた)。
「2,3ページ白紙で出したって売ってやるよ」という販売局の憎たらしさ。
事故の惨状をみた記者は頭がおかしくなって車に轢かれて死ぬというあっけなさ。

とにかく凄まじくて、みんな超アツい。

いろんな会社をみてきたけど、こういう仕事の現場を私はみたことがない。サラリーマンの「自分が会社を背負ってる」という勘違いと自負はこの時代までのものだったのかな。

私は、自分が取り替えのきく人間であることに自尊心が傷つくってことはまったくなくて、むしろそのことに安心する。私がいなくなったら超貧乏になるとか、私がいなくなったら生きていけないとか思う人が、ひとりもいないことはとっても良いことだ。